『今年は、一緒にお墓参り行こう』

聞こえてきた言葉に、涙が出そうになった。

……なん、で…?

「でもごめん、友達も一緒だけどいいかな」

『全然いいよー!じゃ、またね』

お父さんはそう言うと、電話を切った。

「紅魅、どっしたー?誰からの電話?」

「あ、お父さん」

「「「紅魅パパっ!?」」」

と、ハモった晴夏と楽斗と優。

「って、なんでお前ら驚かねーの!」

「いや、だって俺昔会ってたし」

「私、何度か会ってるし」

「紅魅を家に預けてって頼んだし」

「紅魅のそばにいるって誓ったし」