狼総長は薔薇姫に求愛&溺愛中

「ん?」

「……ううん、なんでもない」

……言えるわけない。

龍牙は何かを考えると、ひょいっといつものように私を抱き上げた。

「龍牙……?」

「言いたいことあるなら、言えよ」

「ちょっ、そのまま階段上がらなくていいってば……。重いよ?」

「女ひとりくらい、余裕余裕」

あっという間に屋上に着いて、降ろしてもらった。

「で、なに?花火までまだ時間ある」

「……」

私は龍牙の袖をぎゅっと握った。

「今日……一緒にいてくれて、ありがと」