と呟く。

微笑ましいな……!

その時、

「あっ、かれーん!」

俺の隣にいた花蓮にぎゅっと紅魅が抱きついた。

「紅魅、走るなよ……」

龍牙も邪魔そうなマントを羽織ってやってきた。

「龍牙!電話するんじゃなかったのか!?」

「図書室出たら、お前らが上の階に行くの見えたから」

なるほどな!

「あ、紅魅!そういえば晴夏からもらったメモは覚えれた?」

……メモ?

「へ、ぁ……お、覚えましたっ」