「“お帰りにゃさいませ、ご主人様”?」

私からメモを取った龍牙。

それからなにかを考えると、

「じゃー本物のご主人様で練習しよっか。子猫ちゃん」

ぽんっ、と頭に手を置かれた。

「まず、俺のことはご主人様って呼んで」

「……ご主人様」

「ん、じゃー次は……猫らしく、甘えて?」

ね、猫らしく!?

って……どんな感じだろ?

……。

「ご、ご主人様……頭、撫でてください……」

「んー、惜しい。猫語で」

「ご主人様っ、頭撫でてください……にゃ」