……よし!

「で、できた……っ」

「サンキュ。じゃ、ん」

椅子に座って、腕を広げた龍牙。

……?

「ご主人様を甘えさせてくれないの?」

「……」

そっと龍牙の膝の上に跨がって、抱きつく。

……あったかい。

「……あ」

その時ふと、ポケットにいれてたメモの存在を思い出した。

私はメモを出して、もっかい覚える。

「なに?それ」

「晴夏が渡してくれたの!お客さんが来たらこう言ってねって」