なんて思ってると、

「おい、俺の子猫」

頭上から、声が聞こえてきた。

み、見つかった……!

「ご主人様が可愛い子猫ちゃんのために吸血鬼のコスプレしてやったんだけど?見てくれないんだ?」

「う……だ、って、顔見られたくない」

「……はぁ。おい優、俺と紅魅の出番いつだっけ?」

「午後!それまでは俺と花蓮と回ろ!」

とうやら晴夏と楽斗は午前らしく、私の肩にはマントがかけられた。

「……ほら、行くぞ」

「ど、どこに……?」

「いいから。優、あとで合流すっから電話出れるようにしといて」