気づけば、そんなことを言っていた。

紅魅は、

「え、やだ」

と答える。

えっ……。

「や、やなの?」

「うん。絶対嫌だ」

ま、マジで!?なんで!?

「く、紅魅、なんで!?」

「普通、デートしたいって思うっしょ!」

と、ふたりも驚いてる。

「だって、デートなんてしなくても龍牙で満たされてるし……特に行きたいところもあんまないし……?そもそも、家でまったりしてたいもん」

あー……そうだった。