そのままリビングに行くとなにかに抱きつかれた。

な、なに!？

「くっみちゃーん！会いたかったわー！」

ぎゅむむむっと抱き締められる私。

龍牙の、お母さん？

「おい母さん、紅魅が困ってるだろ……」

「あら、ごめんなさい紅魅ちゃん」

腕を離してくれたお母さん。

ふぅ……。

「あ、あの、初めまして、月城紅魅です」

学校じゃないし、これからお世話になる人の目の前だから素で話すことにした。

「初めまして……？」

いったいなにを言ってるの？という顔をされる。