◇紅魅said◇

それから少し時も経ち、もう秋になる頃。

「はい!じゃあ今から文化祭の出し物決めたいと思います」

クラスの男子が黒板の前に立ち、私たちは文化祭の出し物を決めることになった。

あ、あの男の人、黒狼の人だ。

最近、花蓮と一緒に黒狼の人たちと話すようにもなったから、名前まで覚えてきたり。

あの人はさすがに同じクラスだから、わかるけどね。

名前は如月君。

「はいはい!うちは唯一可愛い子が3人もいるしメイド喫茶!」

と、クラスの男子が言った。

「却下。俺がそんなの許すわけねーだろ」

すかさずそう言った龍牙。

……あ。