狼総長は薔薇姫に求愛&溺愛中

「ふーん、そう。どうでもいいから聞かなかったことにする」

「……ありがとう」

意外だった。

まさか晴夏も、私と同じことを体験しているなんて。

いつもニコニコしてて、明るい。

転校初日の私が言うくらいなんだから、龍牙たちから見てみればさらにだろう。

辛いくせに……泣きたいくせに……。

なんでそんな、強がるの。

「……でも、」

「……?」

気がつけば私は、口を開いてた。

「辛かったら……泣きたかったら、泣いていいんだからね。あんなくだらない奴らのために我慢する方がバカバカしい」