◇紅魅said◇

学校を出て走ってると、

「君が薔薇姫?」

と、何人かの男に囲まれた。

「俺ら、花蓮ちゃんの彼氏に頼まれたんだよねー。君を花蓮ちゃんの所に連れてくようにね」

……なるほど。

でもこいつら、うちの制服着てる。

ってことは、花蓮は今、彼氏のとこ?

逃げてきたって、まさか……!

そこまで考えたとき、口元にハンカチをあてられた。

まずい……!

「これは媚薬入りの薬だぜ?強力すぎて、記憶なくしちまうんだよ」

その言葉を最後に、私は眠りについた。