うつむいてた顔を上げた晴夏。

その顔は、泣きそうで。

「あのギャルたちも、そうだった……!新しい友達ができたら、すぐ私から離れた。だから……不安なの。紅魅が私から離れてくみたいで……」

「晴夏……晴夏だけじゃないよ。不安になるのは」

私はそっと、手を握り返した。

「花蓮も、今すごく不安なの。私、そう甘くないよ。今だって、花蓮のこと許したつもりはない」

「え……?」

「だけど、わかるんだ。小学校の時から一緒にいたし、花蓮はなにもなきゃなにもしてこない。それに……花蓮も、過去を悔やんでるから。悔やんでる人を悪く言ったりしないよ私は」

そして、手を離した。

「晴夏から離れたりしないよ私。でも、花蓮のことも大事なの。花蓮は今、なにかに怯えてるの!それを助けれるの、私しかいないんだよ……っ!」