紅魅は、思ったよりもヤキモチ妬きだ。

海の家でだって、店員に嫉妬して龍牙は私のなんで!って言い張るし。

「紅魅ちゃんにならいくらわがまま言われても許せちゃうよなーとか」

「紅魅ちゃんにならいくらでも尻に敷かれたいーとかな!」

「……まぁ、あってるけど。つっても本人、尻に敷いてる自覚すらねーよ」

「「だろーな……」」

でも……わがままをあんまり言わないのが紅魅なんだ。

たぶん、相当ひとりで我慢してたんだろう。

そのぶん、俺がたくさん甘やかしてやりたいと思う。

……紅魅のこと、大好きだから。