あー……いじめたい。

「そんなにキスしたかったなら、言ってくれれば俺からしてあげたのに」

「……私から、したかったんだもん」

「まぁ、俺のこと大好きだもんな？紅魅」

「う……」

さらに顔赤くしちゃって……。

「……ま、そういうところがたまんないんだけどな」

ぽんぽん、と頭を撫でて、手を握った。

「さて、そろそろ戻るか。俺としてはこのまま紅魅といたいんだけど」

「なんか優と楽斗に責められてたね」

「あん中で彼女いるの俺だけだし。可愛くてツンデレな彼女がいるのがうらやましいんだってよ」

「へぇ。…………え、まさか、私のこと？」