──コンコンコン。

と、3回ドアがノックされた。

一番ドアに近かった俺が立ち上がり開ける。

「あ……龍牙」

「紅魅?」

そこには、手を後ろにして上目遣いをする紅魅がいた。

「あれ?紅魅じゃーん。晴夏は?」

「部屋にいるよ。龍牙に用事があって」

「クッソー!逢い引きか!?逢い引きなのかよおお!?」

いや、逢い引きは意味が違うだろ。

「逢い引きはこんな堂々と会わないと思うんだけど……」

おぉ、紅魅が正論言った。

……って、こうしてる場合じゃねぇ。