「やっぱり……私の勘、間違ってなかった。あの時感じた違和感、そうだったんだ」

「だいたい縦読みのメッセ書くのって、よっぽどの恐怖から逃げられない人なんだよ」

楽斗がメッセを見ながらそう言った。

「なら、助けなきゃだろ!」

「花蓮……」

私たちは急いで、海の家に向かった。

「あら、また来てくれたのかしら?」

と、店員さんが龍牙に上目遣いで聞いた。

むっ……。

「ねぇ、私の彼氏になってくれない?」

「龍牙は私のなんで!それより、花蓮は?」

龍牙を取られないように抱きつきながらそう聞いた。

「こんなときまで、可愛いとか……」

「あら、花蓮なら帰ったわよ?あのこ、午後からは用事あるし」