◇紅魅said◇

そんなこんなでご飯を食べ終えコテージに戻った私たち。

あれから花蓮と話せるかなと思ったけど、花蓮はずっと忙しそうだった。

「なんだろーね?このメッセ」

テーブルの上に置いた紙を囲うようにソファに座る私たち。

「んー、ただのお手紙か?」

「手紙にするような内容じゃねーだろ」

なんだろ……?

《タイミングなかったけど》
《すなおになれてよかった》
《ケガしないようにね。海で》
《てんねん紅魅りん》

「なぁ、てんねんって、普通なら漢字で書くよな?」

優が不思議そうに呟いた。

そこなんだよね。