でも……。

「今も、薔薇姫なんてあだ名つけられてさ。いいご身分だよね」

「いい加減にしてよ……」

「あなたたち、黒狼なんだよね?この子といない方がいいよー?知ってる?この子、暴走族に入っては裏切ってを繰り返してるの」

「花蓮……!」

「そんな水着で男をたぶらかしてさ。今も毎日シてんでしょ」

……それは言い返せない。

確かに、龍牙にさっきもなんだかんだでされたし。

「……それがどうした?」

「え……」

グイッと私を引き寄せた龍牙。

見上げれば、龍牙の瞳は怒りで染められていて。