狼総長は薔薇姫に求愛&溺愛中

「気味悪くないもん」

え……?

晴夏を見ると、いたって真面目な顔してた。

「なにか理由があるから、してるんでしょ?
好き好んでする人いないの、知ってる。だから、紅魅といたくない理由にはならない」

「……変人」

ぷいっとお弁当に目を向けた。

女なんて特に、私のことを嫌うのに。

眼帯してるくせに、薔薇姫って呼ばれてる私を僻んでさ。

晴夏も、龍牙たちがいないところではそう悪態をつくかもしれない。

「なぁ、紅魅ってどこから来たんだ?」

「隣街のそのまた隣街」

「ふーん」

隣街には、生まれたときから住んでた。