そっと降ろしてくれた龍牙。

「紅魅は、充分綺麗だよ」

っ……。

「もう俺で上書きしたし、紅魅の身体に俺の形覚えさせたし、俺のものだよ」

「……変態」

だけど、今はその言葉が心を軽くしてくれるような気がした。

「……あっ!やっば!」

なにを思い出したのか、顔を青くした龍牙。

な、なにがやばいの……!?

「ね、ねぇ、なにがやばいの?」

「家にゴム忘れた!」

……。

「あー……くっそ。しくじった……」

チッ、と、舌打ちする龍牙。