うっ……。

「お、怒ってる……?引いた、よね」

「は?なんでそうなんだよ。つか、俺の話聞いてた?可愛くて我慢できないんだけど」

誰もいない海岸にやってきた私たち。

大きな岩に囲まれてて、外から私たちは見えないだろう。

ってか、涼しい……。

目の前に来た龍牙。

私はいてもたってもいられなくて、その程よく筋肉がついた胸に抱きついた。

「……紅魅?」

「……龍牙取られると思った」  

ぎゅっと力を込める。

「あー……パーカーの下に水着着てるとはいえ俺も理性の限界なんだけど」

「ここ外だし、我慢してよ」