「バカか!ちゃんとゴムしてるし……あ」

「引っ掛かった~!今夜はお祝いだね!」

「なんのだよ……チッ」

「そりゃもちろん、我らが総長と姫がようやく結ばれたってことでね?」

「よーしお前ら!今日はめいっぱいはしゃぐぜー!」

「「「おー!」」」

あー……もう。

顔の熱、取れない……。

「紅魅、行くぞ」

コソッと耳打ちして、私の手を引いた龍牙。

みんなが向かう海とは真逆の方に向かってるみたいで。

「ど、どこ行くの……?」

「んー、誰もいないとこ。そんな可愛い姿見せられたら、我慢できない」