「ふぁ……っはぁ……」

龍牙の舌が離れて、耳にキスをされた。

服の下に手が入ってきて、ビクッと身体が反応する。

「……好きだ、紅魅」

安心させるかのように、服の下から腕を回した龍牙。

あ……。

「大丈夫。ちゃんと紅魅のこと想ってる。あの日から10年間、ずっとずっと紅魅が欲しかった……」

「龍牙……」

龍牙の優しい瞳が、私の緊張してる身体をほぐした。

「俺に、くれる?紅魅の全部」

「うん……っ。あげるよ、全部……」

そう言うと龍牙はゆっくり私の服を脱がして首筋にキスをした。