◇紅魅said◇

「ほーら!早く早く!」

「ちょっ、待ってよ!腕取れる!」

昼休み、私は晴夏に腕を引っ張られ半ば強引に屋上に連れてかれた。

「よーし、到着!紅魅、ご飯たーべよ♪︎」

「はぁ……はぁっ……私、ひとりがいい」

「つっても今から戻ったら注目されてさらに疲れるぞー?屋上来ていいの、俺らだけなんだしよ!」

ニコッと微笑む優。

コイツ、隠れ悪魔か……。

って、私、いつの間にかキャラ崩れてる。

「紅魅、ここおいで」

隣をぽんぽんっと手招きした龍牙。

……この感じ、なんだろ。