「……許して、くれる?」

「ふっ、最初からなんも怒ってないって」

「え!だってお詫び……」

「紅魅からキスされてみたかった。つか、俺紅魅がヤキモチ妬く姿好きなんだよね。愛を感じる」

ぎゅーっと抱き締められる。

なんかもう、暑さとかどうでもいいかも。

「……ギャルリーダーと、3回シたんでしょう?」

「……ん。女はみんな、俺自身じゃなくて黒狼の総長に抱かれることがステータスだからな。それをわかってるから、好きだって言われても断ってきた。彼女なんて作ったことねぇし」

私がそばにいたら……龍牙は、遊び人にならなかったのかな。

「龍牙……好きだよ。大好き」

ぎゅっ、と龍牙に抱きついた。