チュッ、とまたキスをされる。

「じゃあ……俺がキスだけで初めて感じさせてやるよ。感じまくって、何回もイクかもなぁ……」

背中に冷や汗が流れた。

い、嫌な予感……っ。

「りゅ、龍牙、待って……んんっ」

「明日学校だけど、遅刻するかもね」

その日、龍牙が夜中までキスをやめてくれなかったのは言うまでもない。





「イキすぎ。紅魅………」




疲れはてて眠る私に、龍牙が愛しそうに頭を撫でてそう呟くのを、私は知らなかった。