「改めて……迎えに来た。紅魅」

そう言う龍牙は、あの頃のままの瞳で。

だけど色気たっぷりな声で。

「っ……待ってた。龍牙……ありがとう」

龍牙は私の後頭部に手を添えると、甘いキスを落とした。

「はぁ……なぁ、今日はずっとキスしてたいんだけど……いい?」

「えっ、ずっと……?」

「ん。俺これでも再会してからずーっと我慢してきたんだぜ?同じ部屋に紅魅は寝てるし抱き枕にしてても勃ちまくるし……」

「へ、変態!」

そういうことを言わないでよ……っ。

「本当は今でも、紅魅を抱きたいって思ってる。でも、まずはキスから。紅魅に、キスは怖くないって教えるためにも」