そう言う龍牙の瞳には、涙が流れてて。

だけど、幸せそうな、優しい笑顔で。

「もう離さねぇから」

「っ……うん!」

私はぎゅーっと抱きついた。

「……1つ目の約束、今ここで果たそうか」

「え……?」

私を膝の上に乗せて、顔を近づけた龍牙。

「大きくなったら、紅魅を迎えに行く!って約束。俺がお願いしたんだ、紅魅の父さんに紅魅をここに預けさせてくださいって。紅魅の父さんは外国につれてくつもりだったからさ」

え……そ、そうだったの?

「でも、紅魅の中に少しでも俺がまだいるってわかったとき嬉しかった。離れてもずっと一緒だったろ?」

「おかげで、初めてのキスも彼氏も龍牙になったね」