◇紅魅said◇

お昼休み、みんなで屋上でご飯を食べてた。

「紅魅、ん。さっきココア買ってきたぞ」

「ありがとう」

私は龍牙からもらったココアを飲んだ。

なんだろ、いつもより何倍も美味しい。

「はぁー、甘々なのもいいけどさぁ。午後のケンカ大丈夫なの?紅魅ー」

呆れながら聞いてきた晴夏。

あ……。

「なるべく左足使わないようにするから、大丈夫」

「ならいーけどさ……」

「でも紅魅、利き脚が右でよかったな~」

「紅魅はやっぱ回し蹴りは右だからな!」

もう痛みはないし、大丈夫だよね。