ちゅっと頭にキスをして、障害物競走の待機場所に向かう龍牙。

「あ、待てよ~」

「俺ら待っててやったんだからな!?」

「龍牙、頬緩めすぎ……」

椅子に座った私の隣に来た晴夏。

「よかったね~?紅魅ちゃん♡」

「えへへ……」

「っ……やだ!めっちゃ可愛い!」

た、ただ笑っただけなんだけど……。

「紅魅ちゃん!このスポドリどーぞっす!」

と、黒狼の人がスポドリを渡してくれた。

「あ、ありがとうっ」

ニコッと微笑むと、顔を赤くさせた。

熱中症……かな?