立てない私をひょいっと横抱きにした。
っ……なんで?
「おーっと!我が校の王子!薔薇姫をお姫様抱っこで駆け走るー!」
よく見ると、私の膝は血が出てて。
脛も擦りむいてた。
保健室に入ると、保健の先生はいなくて。
そっと椅子に降ろされた。
「えーと……あ、あった。消毒液」
私の膝にちょんちょん、と消毒液をつける龍牙。
あ……。
また、龍牙があの男の子と被る……。
「私、前にも……同じとこ、治してもらったんだった……」
「え……」
っ……なんで?
「おーっと!我が校の王子!薔薇姫をお姫様抱っこで駆け走るー!」
よく見ると、私の膝は血が出てて。
脛も擦りむいてた。
保健室に入ると、保健の先生はいなくて。
そっと椅子に降ろされた。
「えーと……あ、あった。消毒液」
私の膝にちょんちょん、と消毒液をつける龍牙。
あ……。
また、龍牙があの男の子と被る……。
「私、前にも……同じとこ、治してもらったんだった……」
「え……」


