狼総長は薔薇姫に求愛&溺愛中

──ガッ……!

横から、ギャルリーダーが転んできた。

──ズザサァァア……!

私も巻き込まれ、ふたり同時に倒れた。

「いった……!」

「おーっと!1位を争ってたふたり、同時にこけたー!どうなる!?」

ニヤっと笑ったギャルリーダー。

「残念。うまく下敷きになってくれてありがと、ね!」

起き上がろうとした私の体を突き飛ばして、起き上がったギャルリーダー。

私の中で、なにかがキレた。

すぐさま起き上がり、走った私。

「紅魅!負けないで!」

「頑張れ!紅魅!」