狼総長は薔薇姫に求愛&溺愛中

「俺のために、頑張ってこいよ?」

優しい笑顔で、頭を撫でられた。

きゅん……っ。

あぁもう、調子狂う……。

「い、行ってくる……」

私は照れを隠すように晴夏とリレーの場所に向かった。

リレーと言っても、クラス対抗。

一番1位が多かったクラスが勝ち。

最初に走るのは、晴夏みたい。

「晴夏、ファイト~」

「余裕!任せてね~!」

待機場所を見れば、黒狼のみんなも晴夏を応援してる。

「それでは行きます!よーい……」

──パンっ!