◇紅魅said◇

そして、体育祭当日。

「あっちー……紅魅、俺のジャージ持っててくれよ」

私は龍牙のジャージを持たされてた。

「ちょっと、みんなみたく腰に巻けばいいじゃん」

「暑いんだよ。それに、俺のジャージ持っていいのお前限定だし?」

ぽんぽんっと頭を撫でられた。

うぅ……。

「ほらそこ!いちゃつかないで!もうすぐ私たちリレー始まるから、行かないと!」

私の手を握った晴夏。

「じゃあ紅魅」

「わっ」

腰に龍牙のジャージを巻き付けられる。