狼総長は薔薇姫に求愛&溺愛中

「ふぅーん?なになに!その子って男の子なの?女の子?」 

「男の子。でも、顔と声が覚えてなくて…」

「……もし、さ。その男がすぐそばにいたら紅魅はどうすんの?」

私の隣に座った龍牙。

もしも、その男の子がいたら……。

「……わからない。だって、昔の記憶がないんだもん。その子って言いきれないし」

「……あっそ」

私からココアを奪い取って、ごくっと一口飲んだ龍牙。

な……っ。

「わ、私のココア……」

「あっっま……って、そんな落ち込むなよ」

「あと一口分しかなかったのに……。もういい!龍牙なんて、知らないもんね」