家に帰って、龍牙のベッドに寝させられた。

そして、電気も消して抱き締められてるこの状態。

「抱き締められて寝るの、初めて……」

「プラス、腕枕。ど?あったかいっしょ?」

ぎゅー、と向い合わせで抱き締められる。

うぅ……龍牙の匂いが、ダイレクトに来る。

この、甘くて爽やかな香りが……。

「あー、キスしたい」

「だ、ダメだし……」

「残念。おやすみ、紅魅」

ぽんぽんっと軽く撫でられてから、頭にキスをされた。

うぅ……っ。

「お、おやすみなしゃい……」

「ははっ、噛んだ」