◆龍牙said◆

「うわぁーんっ……!」

俺と紅魅は、小さい時から一緒だった。

よく紅魅は、なにもないところで転んでは泣いてを繰り返していた。

「紅魅、俺が治してやるよ!」

「ひっく……ほ、ホントに……?」

紅魅を椅子に座らせて、擦りむいた膝に絆創膏を貼ってあげた。

「これでよし!紅魅は泣き虫だな」

「むぅ……龍牙なんて嫌い」

「へぇ。じゃー結婚してやんねーもんね」

「う、嘘嘘!龍牙、結婚して!」

チュッと頬にキスをしてきた紅魅。 

「しょうがねーなー」

「やったぁ……!龍牙、大好きっ」