間奏になると本田くんが私の身体を引き寄せた。
私は本田くんと密着し彼の匂いと体温に包まれる。どぎまぎして見上げると真剣な眼差しとぶつかった。
「えっ、あの、本田くん?」
「大野、俺と付き合ってくれ」
真面目なトーンの言葉がどこか遠いもののように聞こえた。
これはもしかして夢?
と、素直に現実を受け容れられない自分がいる。
彼とのロマンスを期待したくせに、と頭の端で自分に呆れる私がいた。
「オーマイガッ! 本田くーん!」
菊池さんの悲鳴にむくむくと実感が沸いてくる。
私、本田くんに告られたんだ。
好きだった同級生に告白されたんだ。
泣きじゃくる菊池さんの頭をよしよしと撫でる加藤くんを見ながら、私はこれからのロマンスに期待を膨らませるのであった。
**この作品はこれで終了です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
私は本田くんと密着し彼の匂いと体温に包まれる。どぎまぎして見上げると真剣な眼差しとぶつかった。
「えっ、あの、本田くん?」
「大野、俺と付き合ってくれ」
真面目なトーンの言葉がどこか遠いもののように聞こえた。
これはもしかして夢?
と、素直に現実を受け容れられない自分がいる。
彼とのロマンスを期待したくせに、と頭の端で自分に呆れる私がいた。
「オーマイガッ! 本田くーん!」
菊池さんの悲鳴にむくむくと実感が沸いてくる。
私、本田くんに告られたんだ。
好きだった同級生に告白されたんだ。
泣きじゃくる菊池さんの頭をよしよしと撫でる加藤くんを見ながら、私はこれからのロマンスに期待を膨らませるのであった。
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