「.......はっ!」

目が覚めて、ガバッと起き上がるとそこは....

「え....っと、いつもの教室....?」

机二つを繋げた上に寝ていたみたい。

(あれって....夢?)

(でも夢にしては.......現実味を帯びてた....)

「今何時.......」

学校の時計を見ると、3時50分をさしていた。

「あの時って.......何時だったっけ....?」

「いや、とりあえず誰かに見つかる前に帰らないと!」

持ち物を持って急いで学園の裏口から出た。

出た後も、あの男性の言葉が頭の中にこだまする。


『この丑三つ宴は京の都全域に生息している怪異の宴....』



あの男性は、私を助けてくれたの?

京の都全域の怪異ってことは数十は超えてるはずだから。

どちらにせよ、あの男性には感謝しないと。