彼の口から放たれた秘密に驚愕した。
待ち受け、私達の写真にしてるんだ……。いつの写真なんだろう。
ちょっと恥ずかしいけど嬉しい。
もらったヒントを頼りに、再び人混みの中へ。
校舎に行ったみたいだけど、もしかしたら私と同じようにすれ違ってるって気づいて、既に移動しているかもしれない。
千冬と柚季ちゃんもどこにいるかわからないし、とりあえず、ケーキをたくさん持ってる人を探そう。
中庭を出て、新鮮な空気を吸いに校門付近へやって来た。
ゲートをくぐるお客さん達を眺めていると、友達を見送る見慣れた髪色の男子生徒を発見。
あのスラッとした体型と爽やかな横顔は……。
「沢村先輩っ!」
「おお! 雨村さん! お久しぶりです」
「お久しぶりですっ」
友達を見送ったタイミングで彼の元に駆け寄り、約1ヶ月ぶりの再会を果たした。
「お元気そうでなによりです。走り回ってたんですか?」
「はい……っ。潤くんを探してまして……」



