七瀬と一緒に過ごして1ヶ月たったその日だった。 彼がケガしたのは。 そのとき私は七瀬と一緒に歩いていた。 「ねぇ~、七瀬。」 「ん?……って危なっ!」 「え?」 一瞬だった。 前を見て歩いていなかった私が轢かれそうになったのを七瀬は庇った。 ほおって置けばよかったのに。 そのせいで七瀬の周りには真っ赤な液が流れている。 ……どうしよう。 どうにかしなきゃいけないのに足が動かない。 死んでいたら、って思って何もできない。 遠くで救急車の音がした―――