「そうしなよ。太陽も伊鳥ちゃんがいた方が喜ぶと思うし」
「えっ、そうですか?」
「ん、絶対ね」
私がいて太陽君が喜ぶかは分からないけど、いさせてもらった。
その間、鞄の中から教科書を取り出して取り組む。
うーん、これどうやって解くんだろう……?
最初の方は簡単に解けたんだけど、最後の問題だけが分からない。
こうかな……?
自信がなくて、この方法じゃ絶対解けないなと思いながらも解いてみる。
……これ、絶対違う。
また考え直さなきゃ……
ため息を吐いて、計算式を消した。
考え込んでいる私に、
「それ、解けないの?」
輝楽さんが声をかけてくれた。
集中していたら、いつの間にか輝楽さんが私のノートを覗きこんでいて。
その距離の近さに、私はドキッとしてしまった。
「あ、はい。考えても分からなくて……」
ドキッとしたのを隠すように俯いて頷いた。
「これ、伊鳥ちゃんがその前に解いたやつの応用だよ。だから……」
輝楽さんは何でもないことのように教えてくれる。
「は、はい。ってことは、こうですか?」
輝楽さんに教えてもらった解き方で解いてノートを見せると、優しく笑ってくれた。
「正解」
「……っ」
またドキッとしてしまった。



