よかった……
輝楽さんに笑いかけると、今度は顔をそらされる。
それにちょっとショックを受けるけど、しょうがないよねと思い直した。
輝楽さんは女嫌いなんだから……
「飯はできたわけだけど……もう帰るの?」
「あ、はい。そうなりますね」
本当はもう少しここにいたいけど……
そんなわがままを言うわけにはいかない。
輝楽さんだって、一応女である私をいつまでも家にいてほしくないだろうし。
「もう少しくらいここにいたら?俺なら、全然平気だから」
そう言った後、輝楽さんは顔をそらした。
やっぱり、私に慣れてくれたのかな……?
それとも、女嫌いを少しずつでも克服できてるのかな……?
ここにいるよう勧めるなんて……きっと、前までなら言わなかったはずだから。
「はい。輝楽さんがそう言うなら、まだいさせてもらいますね」
少し笑って答えた。
嬉しかったんだ……
輝楽さんにそう言ってもらえて。
正直、家には帰りたくない。
早く帰った分、裕美さんと奈々美さんと一緒にいなければならないから。
だから、早く帰りたくないんだ。
それに、太陽君も輝楽さんも優しくて、ここにいるのが好きだから。
少しでも一緒にいたいと思う。



