私、集中すると何も聞こえなくなるんだよね。
気をつけないと……
野菜を切ってもらったから、あとはベーコンを切って、包丁を使うのは終わり。
輝楽さんにはベーコンを切ってもらうことにした。
私はその間に鍋を用意して、その中に油を引く。
さっき輝楽さんに切ってもらったベーコンを香りが出るまで炒めてもらった。
ねぎ、赤ピーマン、ジャガイモも加えて。
次にトマトを加えて、柔らかくなるまで炒めてもらう。
その中にお水と塩を入れて、中火で煮立てた。
弱火で10分ほど煮込んで、塩、コショウで味を整えて完成。
「終わりましたね」
「伊鳥ちゃん、お疲れ」
「そういう輝楽さんもですよ。手伝ってくださってありがとうございました」
「俺はほぼ何もしてないから」
「そんなことないです!輝楽さんはいろいろ手伝ってくれました。私が作ったの、豚のしょうが焼きだけですから、むしろ私の方が作ってないです」
輝楽さんが手伝ってくれて、本当に助かった。
感謝の気持ちもちゃんと伝えたかったから。
「いや、俺1人で作ったのはキュウリの酢の物だけだし。ミネストローネだって、伊鳥ちゃんがほとんどしてくれた。俺はほんとにあまり手伝えてないよ。役に立てなくてごめん」



