本当に美味しそうって顔してる2人に少し笑った。
いいな、ここは……
今日は帰るつもりはないから、ここで食べさせてもらおうかな……
……輝楽さんがいいって言ったらだけど。
私の分のカレーライスも持って座ると、
「あれ?伊鳥もここで食べるの?」
「うん。晩ご飯を作るつもりだし、帰る必要もないから」
「おぉ、やった!」
私なんかが一緒に食べるというだけで喜んでくれる。
ほんと、温かいな……
あとは、輝楽さんだけど……
ちらりと輝楽さんを見ると、輝楽さんも私を見ていて目が合った。
「あ、えっと、輝楽さんはいいんですか?」
「いいんじゃない?」
輝楽さんの口から出たのは、肯定の言葉で……それがとても嬉しかった。
「3人で食べるの初めてだな!」
「そうだね」
本当にいいな……
前は私の家族もこんな感じだったのに……
「どうかした?伊鳥ちゃん」
「えっ、何がですか?」
「なんか、辛そうな顔してるように見えたから」



