いつの間にか、君に恋していたんだ。



むしろ、好きなものがあるなら教えてほしい。


私は全く知らないから。


「じゃあ、ハンバーグがいい」


へー、輝楽さんハンバーグが好きなんだ。


なんか、可愛い。


「分かりました。ハンバーグですね」


だったら、今日はハンバーグにいる材料をメインで買わなきゃ。


「ハンバーグだから、肉だね。まずは肉コーナーから行こう」


「はい」


仕切ってくれるから、助かる。


それに、頼りになるな……


輝楽さん自体がしっかりしているからだろうけど。


お肉コーナーに行って、ハンバーグだからひき肉をかごに入れた。


「じゃあ、次行くよ」


「分かりました」


輝楽さんのルートは効率がいい。


それに、テキパキとしていて、すぐに買い物を終わらせることができた。


「輝楽さん、ありがとうございました。荷物もすみません」


「別にお礼はいらない。それに、謝る必要もないから」


ハンバーグの材料だけでなく、他のものも結構買った。


これから、作らなきゃいけないからね。


それで、すごい荷物になってしまって……それを輝楽さんがほとんど持ってくれてる。


怖いなと思っていた輝楽さんのいいところを知れた。


それが嬉しい。


マンションに着くと、さっそくご飯を作り始めた。


輝楽さんは部屋に行くからできたらそのまま帰っていいよって言って、行ってしまった。