「太陽君」
そう声をかけたら、気づいたみたいでこっちを見てくれた。
「あっ、伊鳥!」
すぐにこっちに駆け寄ってくれる。
「どうした?」
「今日、太陽君達のマンションに行きたくて。だから、太陽君。一緒に帰ってもいいのかな?太陽君にもだけど、輝楽さんにも渡したいものがあるから」
私1人で行くのもいいけど、せっかくなら太陽君と一緒に行きたい。
そう思ったから。
迷惑じゃないよね……?
「あぁ、いいよ!」
太陽君は快く受け入れてくれて、ホッとしていたら……
「おい、何だよ太陽!彼女いるのか!?」
「しかも、伊鳥ちゃんだよな!?羨ましすぎ!」
男の子達が話しかけてきた。
それも、私が太陽君の彼女って……そんなわけないのに。
太陽君にはもっとお似合いの人がいるよ。
「違えよ!伊鳥は輝楽兄と付き合ってんだから!」
「えっ、そうなの?」
「そうそう。じゃ、伊鳥。俺、準備するから待ってて!」
「うん、分かった」
太陽君の準備が終わるのを少しだけ待った。
「お待たせ!行くか、伊鳥!」
「うん」
太陽君が歩き出して、私も一緒に歩く。



