「あーあ、伊鳥ちゃんいいの?彼氏がこんな独占欲強くて」
「あ、はい。私は輝楽さんのことが本当に好きなので、嬉しいです」
その質問にしっかりと頷いた。
この気持ちに嘘偽りない。
それに、それは私にも言えること。
輝楽さんが女の人と話してるを見たらモヤモヤするし、私の彼氏なのにって思ってしまう。
私も結構独占欲強いみたいだから。
「健気だなー」
「ほんと可愛いわ。こんな可愛い子が神崎の彼女なのね」
「あぁ、だから無理なんだよ。伊鳥を大学に連れてきて、他の男に見せたくない」
ぎゅっと抱きつかれて、慌ててしまう。
「あ、あの、輝楽さん……」
「伊鳥、可愛い」
外で、しかもまだ大学の中だから離れてって言おうと思ったのに、何も言えなくなってしまった。
付き合ってからはよく言われてる言葉だけど、可愛いなんて……
顔が赤くなるのを感じた。
「こんな神崎は見たくないな」
「ほんと、まるで別人ね」
甘い輝楽さんに対してそう言ってるのだと思うと、恥ずかしくもなってきた。
輝楽さんには、羞恥心というものがないのかな……?
輝楽さんの腕の中で、一生懸命ぎゅっと抱きついて赤面してる顔を隠した。
きっと、客観的に見たら、私達はバカップルにしか見えなかったと思う。



