柴田さんと此方さんという人はこっちに気づいたみたい。
視線を私に向けられる。
「前神崎がおぶってた子だよな!」
「は?何それ?」
「柴田、お前余計なこと言うな」
おぶってたって……
それって、私が熱出して倒れた時のことだよね。
確か、おぶってたって輝楽さん言ってたし。
記憶なんてないのに、そう思ったら恥ずかしくなった。
絶対重かっただろうな……
本当にごめんなさい、輝楽さん。
「にしても、ほんと可愛い子だなー」
「狙うなよ。この子は俺の彼女だから」
ぎゅっと私の肩を抱き寄せて、輝楽さんはそう言った。
彼女……
その言葉は嬉しいと同時に恥ずかしさも生まれる。
多分、今少し顔が赤いと思う。
「へー、ってことは進展したんだな!」
「ってことは、その子なの!?噂の女嫌いな神崎が溺愛してる彼女って!」
そ、そんな噂か流れてるんだ……
さっきの人が言ってた噂もこれかな……?
間違ってない気もするけど、やっぱり恥ずかしい。



