こうなったら、輝楽さんには会わずに誰かに任せた方がいいかもしれない……
でも、誰に任せればいいんだろう……?
「ねぇ、君可愛いね」
「俺らと遊ばない?」
悩んでいたその時、2人組の男の人が話しかけてきた。
どことなく、雰囲気が軽くて。
T大にもこんな人達がいるんだなぁ……
いや、もしかしたら外見だけかもしれないし、失礼かな……?
「あの、でも私忘れ物届けなきゃいけないので……」
「いいじゃん、そんなの。そんなことよりさ、俺らと一緒にいようよ」
「そうそう、その方が楽しいと思うし」
いつの日にか、声をかけてきた人達に似ていた。
……話を聞いてない。
この人達に任せるのはやめた方がいいかも。
「あの、本当に……」
「はぁ、何やってんの?」
後ろから聞こえた愛しい人の声。
振り向くと、そこにいたのはやっぱり輝楽さんだった。
肩で息をしていて。
もしかして、走ってくれたのかな……?
「か、神崎」
「な、何だよ。お前に関係ないだろ」
「関係ある。その子、俺の彼女なんだけど」
声が冷え冷えとしていて、顔も明らかに怒ってるのが分かる。
「あ、あぁ、その子が噂の……」
「わ、悪かったな、神崎。まさか、その子がお前の彼女だとは思わなかったんだよ」



